その場その場で己が都合の良い方につき… 領地ならぬ欲しいものを頂くのだ。これが新しき乙将の生き方ぞ。

方向性は模索中ですが、第1回記事。

私の大好きな漫画に「へうげもの」という漫画があります。

千利休の弟子である古田織部を主人公にした漫画なのですが、

この漫画の好きな所として、正道、覇道を目指すのではなく、

主人公が自分の好きなことを好きなように実現していく過程を描いている点です。

 

そこで、取り上げるのがタイトルのセリフ。

「その場その場で己が都合の良い方につき… 領地ならぬ欲しいものを頂くのだ。これが新しき乙将の生き方ぞ。」

第十三服・第百三十三席からの引用です。

 

古田織部というキャラクターは物語の前半では武将としての武功や

千利休という数寄の巨人をいかに乗り越えるか、という事に必死に挑戦します。

そして、自分の価値観である「ひょうげ(へうげ)」を見出し、自分の生み出すもので

「笑福の世」を実現せんとしていく事になります。

 

こういっては語弊がありますが、

自分は死ぬ気で仕事をするつもりもありませんし、

ほどほどに頑張り、家族を食べさせて、ちょっとは貯金できるお金が貰えたら

という感じのスタンスを好みとしています。


「会社の社長になりたい、部長になりたいという事でないのであれば、ワークライフバランスなど自分の欲しいように、やりたいように、ほどほどに評価を落とさない立ち回り(これが難しい)で「乙サラリーマン」として生きていくことも、なかなかよいのではないかと思うのです。


よい大学を出た若い社員などで、出世頭にならなければ...勝ち組にならなければ...と気負ったりしている事もありますが、「ひょうげた」生き方で一笑のリラックスを与えられる上司になりたいものです。